小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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地域資源活用ビジネス(19) 小樽独自のビジネスモデル

株式会社 サウンドクルー 代表取締役 山本 英幸 氏
小樽ライブシアター GOLD STONE
〒047-0031 小樽市色内3-3-21
TEL(0134)33-5610
http://www.goldstone.co.jp



歴史的建造物再利用
 小樽の歴史的建造物再利用は本誌「再生史」でもシリーズで取り上げていますが、シアターという再利用方法は極めて斬新です。しかも場所が、小樽人なら誰もが大事な地区として認識し、まだ観光開発がされていない運河北浜地区ということも重なり、大きな期待が寄せられています。
 山本氏はつぎのように語っておられます。


■株式会社 サウンドクルー

「僕は昭和38年2月に小樽で生まれ、桜陽高校に入りましたが、音楽が大好きで卒業後、東京の音響技術専門学校へ通いましたが中退し、テレビ局に入っている楽器、音響の会社に入社しました。そこでの吉川晃司との出会いが、自分の人生の方向性を決めました、渡辺プロダクション 吉川晃司のマネージャー 河村厳生さんのバックアップを受け独り立ちのチャンスをつかむことになります。
様々なアーティストに営業に回り事業拡張しましたが、人を雇うという難しさが20代最大の苦労でした。25歳の時に会社を法人化しました」


■株式会社 サウンドクルー小樽

「小樽は僕の故郷ということもあり、それを告げると誰もが小樽のことを知っていることに嬉しさを感じていました。ですから小樽で自分も何かできないかという問題意識は常に持っていました。2006年竹下建設さんと詰め、また隣の駐車場の土地は木村円吉さんの娘さんが所有していましたので、そこでも折り合いがついて購入という段取りになりました。その2年後の2008年に色内通りに旧大光寺商店を購入社屋とし、小樽でのビジネスの陣容が整いました」



■想い出の再生

「GOLD STONEの音響環境はこれを生業とする僕から見ても結構なレベルにまで仕込みましたが、この道は中央で専門的に洗練していく一方で、地方で発掘するモデルもあっていいと思っています。つまり洗練化していく分子を支える、その予備軍や候補者という分母がなければ音楽全体が崩れてしまいます。僕にとっての小樽ビジネスは発掘です。そしてその契機は誰もが想い出として心に刻まれている音楽の再生、つまり想い出の再生だと考えています。この建物の再生も同じ視点ですね」

 これほど明確なアートビジネスのモデルが小樽に誕生したことは、歴史に刻まれる希有な出来事です。



■小樽倉庫と旧職安

「こんな音楽的な装置を考え出すと結構キリがなくて、今度は練習場(リハーサルスタジオ)もなければならないと思い、山田町の旧職安を購入、次にたまたま僕の祖父が小樽倉庫にかつて勤務していたという縁も重なって、エンターテーメントが成立している小樽倉庫bPの購入もしてしまいました(笑)。東京のビジネスが順調とはいえ、そこまで蓄えがありませんので、それなりの借金もしています」

展望
 小樽に誕生した第一級の音響環境あるいはステージを是非活かしてほしいと願います。もちろん音楽だけではなくダンスや落語あるいはプレゼンルームなどエンターテーメント性の発掘として、様々な可能性を秘めています。そしてもう一つ大事な視点として、全国区の観光都市になった小樽が今後目指すべきは世界的観光地です。ならば既に国境を越えたジャンルになっている音楽は、そのチャンスを導く有効な窓口ともなります。運河北浜がそんな高い志の拠点になればと思います。


<写真提供 サウンドクルー>