小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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意匠(10) 石垣


必然性
 勾配のある土地に住宅を建てる場合、水平を確保するために石垣を組む技術は世界中に確認できる。小樽は坂の多い土地柄、必然的に石垣のある住宅が多いことに気が付く。

小樽の石垣
 小樽の住宅用に組まれた石垣は、富岡や山田町などで今も数多く存在してる。これらの石は花崗岩が多く、主に苫小牧あたりの石を運んだらしい。組み方としては「間知積」といって、石を四角錐(くさび型)にして細い方を内部に差し込み、内部の隙間に小石を埋めて雨水を流す経路にしている。今日ではモルタルを流し込み、別に雨水用の経路を設ける仕組みが用いられている。
 また高さが2m程度であれば、「くずれ積」といって、自然石の形状を利用して積み上げる工法もとられている。

ルーツ
 小樽の石垣職人のルーツは、まだ深い研究がされていないが、手掛かりとして以下のことがあげられる。今日の造園業には石(石工)と草木(植木)を扱う2つのルーツがあり、石工から造園へ、石工から石屋へ辿ってきたといわれている。

石匠とは?
 滋賀県大津市坂本生まれの栗田純司氏は第14代穴太衆。日本の城の約80%は穴太積(野面積)で、滋賀から各地に散らばった穴太衆の手によるといわれ、栗田氏は日本屈指の石匠だ。古くは比叡山、そして古墳、さら海を越えてエジプトにそのルーツがあるともいわれている。
 野面積とは自然石をその形状のまま積むが、城の石垣のように、表面的にフラットになるような積み方をいう。