小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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比較論(11) 

苫小牧と小樽


北海道の港湾
 北海道には平成22年4月現在で合計35港あり、そのうち特定重要港湾が苫小牧港と室蘭港の2港、重要港湾が小樽を含めて10港、その他地方港湾が23港ある。
 本年、国の重点施策の拠点として、北海道から新たに2港の特定重要港湾指定が行われ、小樽港が室蘭港に負けた記憶は新しい。最初から負けを覚悟したのは苫小牧港である。

苫小牧と小樽港
 平成20年の統計では、外貿コンテナ取扱量を北海道を100とした場合、苫小牧港は89,058トンの69%に対して小樽港は4,154トンの3%にしか過ぎない。内容では、苫小牧港は37,404トンを紙・パルプ、24,936トンを水産品に対し、小樽港は2,866トンを水産品、623トンを電気機械で、その差は桁違いである。
 明治から昭和初期には、小樽港が北海道の先頭を走ってきたにせよ、戦後は太平洋工業地帯の誕生に加え、広大な後背地を必要とするコンテナ輸送が台頭したことから、日本海側で倉庫を核とする小樽港は、次第に勢力をそがれ、そのライバルであった室蘭港がチャッカリ特定重要港湾指定の恩恵にあずかったのだ。

街並みと精神風土
 歴史的遺産の数からすると、小樽は苫小牧を遙かに凌駕するといえるが、そのような比較をものともしない新興都市苫小牧は、歴史や情緒より経済優先の都市といえる。飲食店に漂う雰囲気がそれを投影している。小樽がアンニュイに対し苫小牧は無神経な陽気さ、まるでフランスとアメリカのような違いがある。
 精神風土としてなによりの違いは、まちへのこだわりの違いである。まちへのこだわりは人間関係の錯綜を生む。生活と仕事の延長でできる友人知人の数が、小樽の場合加えてまちへのこだわりで多くの人間関係ができる。「小樽をこんなまちにしたい」と聞けば、「俺もそう思っていた」と千年来の友人に思えるのだ。 

<北海道建設部:北海道港湾統計年報平成20年>