小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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編集後記

歴 史


 人は自然の中から誕生した。
 中でも人には思考という特権が与えられているから、失敗を避け成功を希望するために思考する本性がある。
 自らの短く狭い体験に加え思考は智恵を求めるが、智恵の情報は回りの人々のほかに、埃のかぶった過去にも眠っている。
 この過去の事実が歴史である。
 歴史は同じ失敗を繰り返すことを抑止する機能を持ち、抑止できた分、新たな方向に挑戦することができる。
 そればかりか、たとえば全国的な現象に対し、地域独自の反応の仕方も蓄積されているので、地域として新たな現象に対して如何に対応すべきかというヒントをも与えてくれる。
 つまり歴史には、失敗しないための模倣例と、地域に見合った判断軸が刻まれている。
 人は歴史を歴史ドラマとして楽しむほかに、歴史から学ぼうとする動機として、このようなエッセンスを求めている。とはいえ、学びの取得はあくまでも個々に見合う軸として落とし込むことから、決して共通しない。
 したがって、個々の多様性の組み合わせが新たなドラマを未来に紡ぐ。


歴史文化研究所
 副代表理事・編集人 石井 伸和