小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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地域経済(17) 経済を読む

そこ迄来ている国際化の波
小樽商科大学
ビジネス創造センター 
  センター長・教授 海老名 誠



 2月15日に札幌京王プラザホテルで「北海道国際対応力強化フォーラム」が開かれた。
 これは、北海道庁に設置され私が座長を務めた「インバウンドビジネス研究会」の2年間の成果報告会でもあった。
 近年北海道に対する外国からの投資と観光客が急増している。この環境変化に対し、北海道の受け入れ体制や法整備は大丈夫かと言う観点で議論した。私が「世界から注目される北海道―今がチャンス」と題して講演を行い「パネルディスカッション」に入った。パネリストは、倶知安町の西江商工観光振興係長、ニセコの北海道トラックスディヴェロップメント大久保副社長、北海道チャイナワーク張社長、北海道大学宮部教授と本学大津准教授の5人。

急がれる法整備
 ニセコ地区への外国からの投資は、年々急速に増えており、現場では多くの課題が山積みしているとの報告だった。中でも、法整備が追いつかない、英語を話す日本人不足が深刻だとのことだった。外国人投資家は今後も確実に増えるだろう。今後はリゾート開発に留まらず、水資源の保護に関しても、長期的視野に立つ戦略と必要な法規制の整備が必要との意見が多かった。人材育成に関しては、これまで道内各大学の外国人留学生を活用するなどで凌いで来たが、今後は、やはり日本人の外国語レベルを早急に引き上げる必要があるとの指摘が多かった。
 北海道は世界的にみても素晴らしい自然資源を持っている貴重な地域である。治安は良いし、良質・美味な食料が豊富であり、外国からの投資・観光客が引き続き増える事は間違いない。問題は、地元の意識にある。私は6年半の本学勤務で、非常に「やる気のある」人々と知り合いになった。北海道庁・北海道経済産業局・札幌市・小樽市及びその関係機関に、燃えるような情熱を持った人々がいることを知った。しかし、その様な「やる気のある」人々はあまりに少ない。大層を占める市民は「無関心」である。

観光産業の大きさ
 私は上記フォーラムの基調講演で、観光関連産業が北海道全体の経済に10%を超える大きな貢献をしていることを示した。この値は、小樽では30%にもなるのだ。それでも、平均的な小樽市民の感覚が「俺には関係ない、私は関心がない」では淋しい。確かに小樽は、時代により様々な産業が興隆を極めた珍しい街だ。往時のニシン漁、手宮の鉄道、環日本海貿易の港、北のウオール街などは全国的に知られている。私自身も、昭和45年に当時の富士銀行小樽支店を閉鎖の為、出張を命じられた経験を持つ。過去色々な産業が栄えたが、今さらそんなことを懐かしがっていても仕方が無い。特にシニアの方々にお願いしたい。どうか、観光産業を理解し認めてやって欲しい。今、小樽には外国からの投資と観光客を受け入れ、共存共栄を目指す事が喫緊の課題なのだ。「おもてなし」の気持ちで外国からのお客様を迎えられれば、小樽・後志の将来は明るいと確信する。