小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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地域貢献 <外貨獲得>(24) ― 地域経済全体のパイを大きく ―

よしむら株式会社
サンビーム工業株式会社
代表取締役 吉村 克之 氏

〒047-0031 小樽市色内2-2-12
TEL(0134)33-0234
FAX(0134)33-0236

売上(平成22年度)
よしむら:3億2千万円
サンビーム工業:8千2百万円
外貨率
サンビーム工業の8割 約6千5百万円
創業 1951(昭和26)年



よしむら株式会社 サンビーム工業株式会社  代表取締役 吉村 克之 氏
よしむら株式会社 サンビーム工業株式会社  代表取締役 吉村 克之 氏

沿革
 昭和26年、先代吉村信行氏が塗料販売として創業。戦後の復興期、小樽には多くの家具メーカーがあり、鮭(さけ)鱒(ます)の独航船も活躍し、住宅需要も盛んだった。したがって塗料販売の会社も少なくはなかった。
 しかし家具は次第に旭川に主役を奪われ、現在では大型店や通販を筆頭とする輸入型にシフトし、減船によって多くの独航船も姿を消し、住宅は塗料からサイディングの時代になっていく。
 昭和54年に吉村克之氏が社長に就任以来、市場の変化やニーズの変化に対応して、ビジネスは大きく路線変更し、建築資材やウレタンを核に、家具資材・包装資材・農業資材の販売にシフト。家具資材では椅子などの緩衝材としてのスポンジ、包装資材ではウニやタラコのパッケージに使用するスポンジ、農業資材ではカイワレの根に敷くクリスピンのスポンジなどの販売を手がけていく。

サンビーム工業
 平成8年にウレタンやスポンジなどを製造していたサンビームを乞われて買収し、製造部門の内製化を果たす。さらに十数年前から建築資材の販売や内装工事を手がけ業務の拡張をはかってきた。

市場動向
 「消費者が買いたい物を売ることが商売の基本ですが、売れる市場が大きく変化していると感じています。本物志向を持つ方は、一度使ってその価値が分かるとこだわり、分からないと比較をし説明を受けて吟味して買います。しかし現在広がりつつあるのは、使わないで判断できる市場です。ネットや通販が主で、売る側とのコミュニケーションが省略されています。したがってデザインや価格で判断し、かりに期待以下の物であったとしても「安いからまあいい」と諦めてしまいます。そうすると耐用年数も限られ買い換えの頻度も高くなるでしょう。日本は使い捨て習慣の強い国といわれていますが、あらゆる分野で使い捨て市場が増殖しているように感じています」
 吉村氏はこのように冷静に客観視はするものの、「これでいいのだろうか」と憂いを深めている。時代の変化に即してビジネスの対象を変えるのはむしろ当然だから、商売のありようを憂えるのではなく消費志向のありようを憂えているのだ。

ポピュリズム
 志向の最大公約数をポピュリズムというなら、今のそれは、少なくとも本物志向が見落とされている。くわえてあらゆる媒体もこの流れを加速させ、本物が消え、本物をメンテナンスする技術も消えていく。そうすると潜在する本物の目利きはブランドでしかなくなるが、ブランドも当てにはならない。
 事実の向こうにある真実を求めることなく、事実そのものが終着点になるということだろう。
 今一度、吉村氏が憂える「事実の向こう」を考えなくてはならない。