小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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レシピ・食育(1) どうやって食べるの

ニシン
フードコーディネーター 高橋 朋子



ニシンの話 〜私なりのニシン話〜
 正直、子供のころの私にとってニシンはけっこう面倒くさい魚でした。
小骨を気にし、身をボロボロにしながら食べた記憶がよみがえります。
 母にはいつも「小さな骨は食べても大丈夫だから、気にしないで食べなさい」といわれていたけれど、私は「意地でも一本残らずとってやる」というつよい思いを胸に一人黙々と骨を取って食べていたことを思い出します。
 父は小樽、母は函館と共に港町で生まれ育ったせいか、両親は共に大の魚好き。そんなわが家の食卓には、シンプルで、それでいて一番美味しい食べ方と言われるニシンの塩焼きが夕食に出ることも多かったのです。
 鰊漁といえばその昔小樽の初期経済の基盤を築いたといわれるほどの活気があったとよく耳にしますが、それは本当に昔の話…。
 しかし、今年は何度となく新聞やテレビ報道でニシンの群来の話題を耳にします。漁獲量も2月末で昨年の3倍に上がっているというから驚きです。
 北海道の放流事業などの地道な成果が反映され、元気のない北海道にとって活気立つ鰊漁の話題は嬉しい限りです。最近ではレストランなどでもオシャレなメニューに変身したニシンが私たちの舌を楽しませてくれます。小骨と格闘していた子供の頃を懐かしみつつ、脂ののった今年のニシンを堪能したいものです。

料理の話 〜ニシンとキャベツの味噌グラタン〜
 ニシン好きのお父さんはもちろん、魚が苦手なお子さんも大満足なグラタンをご紹介。キャベツの甘味と、味噌の風味がポイントです。
 生のニシンに塩をして余分な水分を出し、一度ソテーすることで旨味を閉じ込め、生臭みのないグラタンに仕上がります。
 今回は粉チーズを使いますが、溶けるチーズをのせればさらにお子さんも大喜びですよ!
 じゃがいもやブロッコリーなど野菜もお好みでどうぞ…。

食育の話 〜お家で食べよう栄養満点のニシン〜
 今年のニシンは型が大きく脂がのっています。ニシンの脂独特の旨味は、魚離れが進んでいる子供たちにもたくさん食べて欲しい春の味。
 なぜならニシンにはDHAやEPAと言った不飽和脂肪酸が大量に含まれているからです。皆さんも「DHAを摂ると頭が良くなる」と聞いたことがあると思いますが、これらは脳の神経組織の発育や機能維持に不可欠な成分で、記憶力や学習能力の向上に効果が期待できるといわれています。
 他にも血液を造る鉄やビタミンB12、骨を丈夫にしてくれるビタミンDなどが豊富! また、子持ちニシンはさらに栄養価がアップします。特に体の老化を防ぎ肌荒れなどに効果のあるビタミンEの含有量が一気に高くなりますので、女性やお年寄りにもうれしい食材ですね。
 一般的に身は雌より、雄の方が美味しいと言われていますが、数の子パワーも放ってはおけませんね。
 また、古くから日本各地で食べられている保存食の身欠鰊は生のニシンよりも栄養が凝縮されています。ニシンの昆布巻きやニシン蕎麦など加工食品も美味しくいただきたいですね。